世界銀行「東アジアのルネッサンス-経済成長の理念-」(2)
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概要
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(解題) ここで訳出するのは、東アジアに関する世界銀行の最近の調査報告書、「東アジアのルネッサンス」("An East Asian Renaissance-Ideas for Economic Growth",The World Bank,2007)の冒頭、「概説:ルネッサンスの展開」の後半部分である。本論集10巻1号(2008年3月刊) 所収の、前半部分は、「ルネッサンスの展開」、「経済的景観の変貌」、「理論的状況の変化」の各項からなり、1997年のアジア通貨危機以後、地域統合の深化と経済成長のスピードアップと社会変革を進めるこの地域の現状を概括し、この現状分析の中で、新らしい現代成長理論を展開するものであった。本号に示すその後半部分は、「中所得国の罠の克服」、「第3の統合へ」の各項からなり、危機をバネに顕著な成長を遂げた東アジアが、その結果直面する事となった「中所得国地域」として抱える問題を提示し、克服すべき具体的課題を示している。そこでの理論的支柱は、「規模の経済」と「統合」であり、それらは中所得段階への成長の鍵となったが、同時に、その罠を象徴する「格差」や「汚職」の構造もまた、それに起因することを明らかにしている。
著者
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