ヴェーバー社会科学の方法(2)-「社会科学的および社会政策的認識の『客観性』」の考察-
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概要
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ヴェーバーは、経験科学がなしうる「価値判断の批判」として、五つをあげる。(1)所与の目的に対する手段の適合性の批判、(2)手段の適合性の確認にもとづく目的の実践的意味の批判、(3)随伴的結果の確認にもとづく意図的行為の批判、(4)価値とこの基礎としての理念との確認、(5)価値と理念との内的矛盾性の批判、がこれである。ヴェーバーによれば、経験科学は、このような批判によって、行為者に対し、かれが首尾一貫するためには如何なる価値基準にもとづいて如何に行動せざるをえないかを自省する手助けをすることができる。だが、如何に自省し行動するべきかの決断、これは、行為者がなすべきことであり、科学がなすべきことではない。
著者
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