なぜ理科教育が重要なのか : 21世紀の市民に求められる科学性とは?
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概要
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中学・高校・大學の教育を通じ理科教育はなぜ必要か。文系学生あるいは市民一般にとっても,理科の素養が必要となぜ筆者は考えるか,文系大學における教育体験を例にとり説明する。理科教育の中に基本的項目として含まれる原子・分子,遺伝と遺伝子,エネルギーの概念,放射線などは,現代社会の争点,すなわち環境エネルギー問題などを正しく捉える視点を与える。特にその際,初歩的レベルでの各事項といえども,それ対する概念が重要である。理科教育はさらに論理性,実証性に基づく判断の気風を育て,個人の確立の上で良い機会を与える。科学性を持った意思決定は,政治,経済の体質変革をもたらす。日本市民の優れた感性を活かし,五感に基づく認識を科学的に体系化して,独自の豊かな文化を世界に発信することを21世紀の市民に期待したい。
- 日本物理教育学会の論文
- 2002-03-15
著者
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