高校物理・力のモーメントの教え方はこれでよいか? : 「力の腕の長さ」は止めませんか?
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概要
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高校物理IBの力学の中の力のモーメントNは,「力の腕の長さ」を用いて説明されているが力学的具体性を欠く。力の作用線は,同じ力で等しいNを与える作用点の仮想的集合にすぎず,物体に働く現実の力の作用点は移動しない。作用点での物体の運動と力の関係を具体的に理解させることが肝要であり,回転の方向に向く力の成分だけがNを形成する。Nは(支点-作用点間距離)×(それに垂直な成分の力)とすべきである。
- 日本物理教育学会の論文
- 1997-04-25