高校の物理教育を見直そう(学会報告)
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概要
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高校学校における物理選択者の減少,あるいは予測される今後の益々の減少により,物理教育の危機が云われている。本誌の特集により問題点がはっきりしてきたように思う。物理選択者の減少の最も大きな原因は,共通一次試験における科目指定である。この事実をデータによって示す。また,理科の中で物理が最も敬遠されるのは共通一次試験を始めとする入試問題の難しさである。入試問題の難しくなる仕組みについて本誌の特集記事などを整理し,高校と大学の先生方の意識の違いをまとめてみた。特集記事でも指摘されていたように,高校物理の教科書は世界で一番難しく,昔のエリートが学んでいたものと同じである。高校進学率がこれほど増加した今日においては市民の科学として物理教育を見直さなくてはならない。
- 日本物理教育学会の論文
- 1991-06-05
著者
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