黒板利用のモンキーハンティング装置
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概要
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教室のスチール黒板にゴム磁石で支持して実験できるモンキーハンティング装置を製作した。装置は,球の発射装置(主要部品はハンマー,板バネ,ガイドレール,マイクロスイッチ)と標的用の電磁石から成っている。発射装置と電磁石を黒板の上縁に沿って支持し,ハンマーを上げて離すと,板バネが叩かれて,発射ガイド上の球(磁製球)が水平にはじき飛ばされる。同時に,板バネがマイクロスイッチを押して電磁石の電流を切り,標的が落下する。発射球と標的との間の上下のズレは,マイクロスイッチの位置で調節できる,製作後の実験では,板バネによる打撃や発射ガイドの工夫などにより,発射球の軌道の水平方向のバラツキは距離1mで1cm以内。装置が黒板に安定に支持されていることもあって,命中率は極めて良好であった。
- 日本物理教育学会の論文
- 1990-02-20