0.1秒記録タイマーの開発
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概要
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高等学校において,理科Iの実施が開始された.現在我国の中学校や高等学校における力学実験の指導は記録タイマーを主体に展開されているようである.この状況は理科Iの指導においても継続するものと思われる.使用されている記録タイマーはほとんどが交流式になっている.したがって,1打間が1/50秒または1/60秒になっているので,非常に小さな時間間隔である.そしてその間に物体が移動する距離間隔も,一般にはきわめて小さなものとなり,生徒の感覚に捉えにくいものになっている.このことを改善するため,1打間の時間間隔を5倍または6倍に引き伸ばした0.1秒記録タイマーの製作研究を行ってきた.身近で簡単でありながら,比較的正確な定量実験のできる従来の記録タイマーの利点を保持しつつ,生徒の感覚にダイナミックに訴えるように現象を大きく記録することによって,従来型のもつ欠点を改善する目的で開発したものである.
- 日本物理教育学会の論文
- 1983-02-15