電卓による高校物理の展開
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概要
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高校物理における実験データを処理するのに電卓を用いてきたが,ただ単に四則演算だけに使用するのでは効率が良くないので種々の数値計算を通じて,プログラムの概念やコンピューターで行なわれているシミュレーションの方法などを,電卓を使って学習できるよう工夫してみた.まず,シミュレーションの例として,モンキーハンティングをとりあげた.微少時間ごとの物体の位置を逐次計算して,落下運動や放物運動を,あたかも眼でおっているような効果が期待できる.つぎに,効率的に計算する方法,すなわちコンピューターでいうソフトウェアの考え方を示す例としてケプラーの第3法則をとりあげた.その他,いろいろな教材について,電卓を活用し,わかりやすく楽しい授業をすることが可能である.
- 日本物理教育学会の論文
- 1980-12-05