だ円軌道に接触する放物線より万有引力を導く試み : OHP利用
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概要
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極座標・微分方程式により,だ円運動から万有引力を証明することは数学上の困難から高校物理では扱うことができない.離心率の小さい太陽系などのような特別の解を近似的に等速円運動(Keplerの第1,2法則の近似)と第3法則とから解く方法で行っているが,それでは人工衛星群のように離心率の大きなものについては全く解けない.等速円運動はむしろ振動運動であるから,その使用は万有引力に対する目安を得る有効な手段ではあっても,だ円運動の運動学上の本質的解は全くなされていないといえる.そのため特別の場合に限られて運動を一般的に解けないわけである.そこで数学上の困難を避けながら重力運動の解析を本質的に一貫した証明でしてみたい.曲線の接触は授業ではOHPを利用し演示し,現象の物理的解析に重点を置いて指導する.
- 日本物理教育学会の論文
- 1980-09-25