市販光電管によるプランク定数の測定
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概要
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自作した測定器で市販光電管の電圧光電流特性を測定し,限界電圧法によりプランク定数を求め,光電効果の実験を教材化するときの問題点を検討した.製作した測定器は教育実験用として適しており,光電流の検出感度は1×10^<-11>Aであった,光電管への入射スペクトル線は水銀ランプとカドミウムランプを光源として,色ガラスフィルターと銀干渉フィルターにより選択した.求めたプランク定数の値は(6.61±0.04)×10^<-34>J・secであった.限界電圧近傍の陽極電圧と光電流の実測値を用いて単色光による光電流を計算して,限界電圧法でプランク定数を精度よく求める方法を明らかにし,教育実験でプランク定数を求めたとき一般にその値が小さくなる原因を検討した.その原因は光電流の測定感度の低さとスペクトル線選択の不注意にあると結論された.逆電流の原因は光電管への入射光量の多さとリーク電流であった.
- 1979-12-25
著者
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