変調超音波を利用した音速度測定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
この論文では,振幅変調を受けた超音波にレーザー光を通過させたときできる回折スペクトルの時間的信号成分から音速度を測定する方法の原理と実験について報告する.超音波はパルス幅5μsec,くり返し周波数約20KHzのパルスで振幅変調を受けている.レーザー光波がこの超音波を通過すると回折を受ける.その回折光のうち,1次回折光を光検出器で検出すると,出力は時間的信号として超音波に印加した振幅変調パルス信号波形がオシロスコープで観測される.ここでオシロスコープで観測される信号パルス波形のpositionは,媒質中の音速度の値あるいは音節から光軸までの距離によって決まる.本実験は音速度測定を目的としているので,音節と光軸までの距離を変化させ,それにともなって変化するオシロスコープのパルス信号波形のpositionの変化から音速度を求めている.測定結果は,温度20℃の蒸留水で,誤差は約1%である.
- 日本物理教育学会の論文
- 1976-08-25
著者
関連論文
- 磁性流体によるコットンームートン効果の実験
- 2006年度リフレッシュ理科教室報告
- 大学間連携による初心者のための物理学実験
- 第4回関東地区「リフレッシュ理科教室」開催報告
- 第3回リフレッシュ理科教室(関東地区3会場)開催報告
- はじめに(北海道支部特集)
- これからの応用物理教育分科会
- 北海道特集にあたって : 物理教育研究全国大会に向けて(北海道支部特集)
- 第22回物理教育研究大会報告(大会報告)
- 7IVp8 北海道薬科大学におけるこれからの物理教育(「科学と社会」セッション,大会テーマ「科学と社会のコミュニケーション」)
- 小⇔中⇔高⇔大の連携を願って(北海道支部特集)
- 19aYC-4 液体の粘度の測定
- 23aZC-8 高校物理を意識した導入型演習の実践例
- 光物理
- Talbot 長を利用したレンズの焦点距離の測定
- 液体の光の吸収実験
- Talbot 干渉計を用いた眼鏡レンズの検査法
- I-4 メチレンブルー溶液を用いた光の吸収係数の測定実験
- 2枚格子を利用したレンズの焦点距離測定の考察--Talbot長ずれの影響
- ハイブリッド画像処理による縞画像解析
- 変調超音波を利用した音速度測定
- 1対の格子を用いた単焦点レンズの焦点距離測定--Rogersダイアグラムによる理論解析
- 二重格子を用いた透明位相物体のdeflection mapping
- 諸外国の物理教育の現状と動向 : 国際会議の役割は?
- これからの応用物理教育を考える
- Pst-7 PBL型物理学演習の試み
- 応用物理教育分科会活動と世界物理年