NK汎用船体構造解析支援システム「NASTASS」について
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概要
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昭和50年代から直接強度計算法に基づいた船体構造設計が採用されるようになり,さらに,現在では解析手法も3次元FEM解析えと,高精度かつ複雑化してきている.しかし,この計算には多大な工数と日数を要し,船級協会としては図面審査にあたり,短期間で精度の高い計算結果が得られる必要性があり,また特殊な損傷の原因究明や,適切な修理工事えの対応に早い船体構造解析が求められる.このため1/2Hold×2程度から3Hold長さ程度の3次元FEMによる解析結果を1〜2週間程度で得られるシステムの開発に着手し,この程当初予定していた全ての機能を有する「NASTASS」が完成した.このシステムは,解析の対象を薄板構造である船体構造に限定することにより,市販の一般構造解析システムの利用では成し得られないシステム実現している.本稿では,これらの解析モデルの作成機能,検査要領に基づいた設計確認のための評価システム等の,NASTASSの構造解析支援のための特徴的な機能を紹介するとともに,本システムを利用した解析事例をいくつか紹介する.
- 財団法人日本海事協会の論文
著者
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山下 慎一
日本海事協会船体部
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赤木 正則
開発部
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筒井 康治
日本海事協会技術研究所
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筒井 康治
日本海事協
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伊沢 井野己
日本海事協会調査解析部
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赤木 正則
日本海事協会調査解析部
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村上 裕司
日本海事協会船体部
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筒井 康治
日本海事協会開発部
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