心理臨床における基礎研究のすすめ:宮大工の知恵に学ぶ
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概要
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本論文の目的は,心理臨床における基礎研究をいかに進めるか,その視座を呈示することにある。宮大工の西岡常一は,一本一本の木が異なることを指摘していた。そのため,職人は木に学び,木の個性に合わせる技術を磨くべきだと彼は考えていた。この示唆を心理臨床に当てはめると,研究を進める上で二つの手がかりが得られる。「木に学ぶ」とは,対象者に敬意を払い,彼らから学ぶことを指す。とりわけ対象者の生活を支えていたものに焦点を当てることは重要である。また,「技術の練磨」とは,治療技法の検討が有益であることを意味する。その視座に基づく二つの研究が例として呈示された。
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