イギリス映画産業の地域・オーディエンスとの連携 : フィルム・コミッションの展開と可能性
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概要
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イギリス12の諸地域に存在するスクリーン・エージェンシーは今日,映画産業と地域(およびその住民であるオーディエンス)を様々な活動を通して結びつけることで,これまでイギリス映画産業が抱えてきた問題や課題の解決への道を切り開いている。その活動には教育・トレーニング,上映・制作支援,文化・遺産保存などが含まれ,文化政策や放送産業など映画産業に関わる産業との支援・協同関係により,スクリーン・エージェンシーの存在意義である地域・オーディエンスとの連携は,今日のイギリス映画産業の中でも目立った特徴のひとつである。本稿では,このスクリーン・エージェンシーの活動事例を考察しながら,フィルム・コミッションなどの日本における地域の映画組織に示唆を与える意味でも,そうした活動の映画産業への貢献を含む社会的な意義を追究する。
- 2009-09-15