点滴・採血を受ける血液・腫瘍疾患の子どものストレスの状態とプレパレーション時の反応および処置中の行動
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概要
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本研究の目的は、外来通院中の点滴・採血を受ける血液・腫瘍疾患の子どものストレスの状態とプレパレーションを通じて処置に対する理解や認知を知ること、通常のケア時とプレパレーション実施後における処置中の子どもの行動の違いを明らかにし、点滴や採血によるストレスを緩和する看護援助を検討することである。5組の子どもと保護者を対象とした。その結果、1.処置前は4名がストレスがある状態であり、処置前後のストレスレベルの変化については個別性があるが、処置後もストレスがある状態であった。2.プレパレーション時の子どもの反応から、子どもは経験した処置内容を正確に観察しているが、すべて理解できているわけではなかった。3.プレパレーション実施後の処置中の子どもの行動には、子どもの頑張ろうとする行動が観察された。繰り返し処置を受けている子どもに対して、プレパレーションを通してこれまでの経験を表現できるように援助を行うことは有用と考えられた。
- 日本小児看護学会の論文
- 2009-03-20
著者
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