入院中の幼児におけるイヌ型福祉玩具とのふれあいの効果に関する研究
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概要
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入院中の幼児10名を対象に、福祉玩具とのふれあい効果について探った。対象幼児の普段の遊びの後と福祉玩具とふれあった後の効果をフェイス・スケールおよび行動観察によって評価した。結果、フェイス・スケール評価では、普段の遊びの後と福祉玩具とふれあった後、ともに「プラスの効果」が得られ、福祉玩具とふれあった後の方が、普段の遊びの後よりもプラスの効果が得られた。福祉玩具とふれあい中、幼児の行動で最も時間が長かった行動は、福祉玩具を「触る」という行動であり、また、普段の遊びに比べ、福祉玩具とふれあい時の方が笑顔表出回数が多かった。入院中の幼児は、母子分離や治療・処置等により、それまで経験したことのない環境におかれることで大変な苦痛を強いられ、さらに安静や隔離などが要因となり、大きなストレスを抱えることとなる。そのような幼児が福祉玩具とふれあうことで、安心し苦痛やストレスを解消させることができる一手法として活用できるのではないかと考えられた。
- 2009-03-20