短期入院の子どもと家族への看護におけるケア指針と評価表の検討 : 看護ケアの実践の過程における看護師の認識
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概要
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先行研究において、短期入院の子どもと家族への5つの看護ケアを明らかにし、それをもとに「短期入院の子どもと家族への看護ケア指針」(以後ケア指針)とその評価表を作成した。本研究は、このケア指針と評価表を使用した看護師5名に半構成的面接を行い、看護師の看護ケアの実践の過程における認識を明らかにすることで、ケア指針と評価表の意義を検討した。看護師の認識は、5つのカテゴリーに分けられた。看護師は、【ケア指針と評価表の存在感】によって【看護ケアの再確認】をし、自己の看護ケアが変化していることを認識していた。看護ケアの実践に関与しているのは【看護ケアの実践を支えるもの】と【短期入院の看護の特徴】であり、【看護ケア評価への影響】を受けて看護ケアの実践を評価していた。ケア指針と評価表は、短期入院の子どもと家族への看護に必要なポイントがわかるものとして意義が大きいことがわかり、新任看護師の教育への活用が示唆された。
- 日本小児看護学会の論文
- 2009-03-20