横断歩道橋の構造提案 : 階段基礎コンクリート割れに対するゴム支承の適用
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概要
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横断歩道橋の構造のほとんどは,同じ形式をしており,特に改善されることもなく現在に至っている.はじめに,階段下端基礎コンクリートの損傷について調査した.これは,補修・補強されているものも含み,横断歩道橋86橋を調査した.設置場所の地盤,付近の交通量,構造形式,破損状況等に分類して破損原因を追究した.次に,3つのモデルから構造解析を行った.一般的には,横断歩道橋の階段桁の設計は,通路桁と階段基礎で支持された単純桁として設計している.最初のモデルとして,設計で適用される従来の構造をモデル化したもの,次に,実際の構造にできるだけ忠実にモデル化をしたもの,最後に,階段下端のベースプレート下に緩衝ゴムを導入した提案構造をモデル化したものである.その構造解析結果から反力を集計し,結果から損傷の主因となっているものを分析した.また,新構造として通路桁と階段桁,橋脚と通路桁を剛結合にすることを提案した.それが,今回提案する新しい横断歩道橋の構造である.これらのモデルの各部に生じる曲げモーメントの比較と評価を行い,その結果と前述の結果から,提案構造が,階段下端基礎コンクリートに損傷が生じにくく,あらゆる荷重についても有利な構造であるということを確認した.
- 2009-10-30
著者
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