GISとリモートセンシングを用いた大阪外環状線地域における山並み景観の分析
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概要
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大阪府の景観条例では,大阪外環状線(国道170号)沿道地域を「景観形成地域」として指定した.しかしながら景観形成方針の作成は,定性的・抽象的な観点から行われているのが現状である.本研究では,こういった景観計画の策定を支援することを目指し,GISを用いて,景観上重要な要素である山並み景観に着目して大阪外環状線地域周辺の緑環境を定量的・客観的に分析することを目的としている.研究方法は,まず,細密数値情報を用いて外環沿道地域の土地利用を把握し,さらに,リモートセンシングを活用した衛星画像により詳細な植生分布の把握へと展開している.次に,地形データを用いて,外環の4つの区間から見える山並みを対象に遠景と近中景の可視・不可視分析を行い,山地可視分布を把握し,さらに,山地の視覚的な影響力を定量化するため山地視域率の比較検証を試みている.分析の結果,遠景と近中景や区間別によってそれぞれの山並み景観の特性が明らかになった.特に,近中景分析の結果,第2区間は非常に山並み景観としてのポテンシャルが高いこと,第4区間では山の存在が大きく感じられることがわかった.このことを踏まえ,それぞれの特性に合った景観づくりを行っていくことが必要である.
- 2009-10-30
著者
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