先天性疾患を持つ子どもの母親における育児上の困難とその関連要因
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では、先天性疾患を持つ子ども(以下病児)の母親の育児上の困難の特徴としてその関連要因を明らかにすることを目的に、12ヶ月以下の病児の母親41名と、対照群として健康児の母親35名に質問紙による調査を行い、以下のような結果を得た。1)病児の母親は、健康児と比較して育児上の困難を感じており、社会生活について困難を感じている割合が有意に高かった。2)複数の領域において育児上の困難を感じている母親が多かった。3)同胞がいない場合には困難の領域の数が有意に増加していた。4)入院、手術経験がある場合、社会生活、予防接種について困難が生じやすかった。5)疾病管理だけでなく、育児に対する継続した支援が必要であることが示唆された。
- 日本小児看護学会の論文
- 2005-03-20