医療的ケアを要する乳幼児をもつ母親のソーシャルサポートに対する認識
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概要
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本研究は、在宅療養中の医療的ケアを要する乳幼児を持つ母親のソーシャルサポートの実態を明らかにし、看護婦の役割を検討することを目的とした。その結果は以下の通りである。(1)母親のサポート源で最も多かったのは、夫と実母であり、次いで医療関係者、通園施設関係者、同じ立場の母親の順であった。(2)夫と実母は在宅療養上のキーパーソンとなっていた。また、医療関係者からのサポートは医師が中心となっている事が伺えた。(3)具体的サポート内容は、情緒的・手段的サポートが多く、情報的・評価的サポートは少ない状況であり、医療関係者からのサポートは、情緒的・情報的サポートが中心であった。(4)不足と認識されたサポートは、手段的サポートが最も多く、特に医療的ケアが多い場合、家族や親戚だけでは対処できない現状が推察される。(5)看護婦が補完すべきサポートは、情報的・評価的サポート及び医療的ケアへのサポートである事が示唆された。
- 日本小児看護学会の論文
- 1999-12-20
著者
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