老年看護学教育において世代間交流を学ぶ意義(実践報告)
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概要
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本研究は老年看護学教育において,世代間交流を学ぶ意義を明らかにすることを目的とした.対象は平成17年度編入生45名である.主な学習方法はVTRの視聴・グループ学習と世代間交流を実施している施設の見学である.調査はVTRグループ学習終了後と施設見学終了後に実施した.その結果,(1)世代間交流に関して学習することは高齢者理解および高齢者支援のあり方を理解する際に意義がある.(2)VTR教材の利用・グループ学習はせ代間交流を理解し,関心を育てる方法として有効である.(3)世代間交流の現場を見学することによって,学生は高齢者の潜在的な能力について実感を伴った理解を得られる.また施設設備,スタッフの能力といったような世代間交流を支える人的・物的資源の整備に関する思考も可能とし包括的な学習体験となる.つまり老年看護学教育において世代間交流の学習に取り組むことは,学生が高齢者を理解し高齢者の社会的支援を考える学習方法として意義があるといえる.
- 2006-03-15