明治前半期の安南史研究の先覚ともいうべき、引田利章と曽根俊虎に関して、二・三の史料をもとに紹介したい。引田利章に関するものは総理府保管の陸軍奉職履歴と、引田家の家系譜により彼の経歴を、曽根俊虎に関しては、厚生省保管の海軍奉職履歴と、穴沢精一氏所蔵の曽根俊虎の書簡の紹介である。
日本大学・大学院文学研究科博士課程
日本大学大学院博士課程