日本準管区長P・ゴメスの強制改宗権論批判 : 「神学綱要」第一部・第六十八章
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概要
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聖フランシスコ・ザビエルは、主君に対して家臣の絶対的服従と献身が要求された十六世紀日本の社会機構にいち早く着目して、いわゆる、上からの布教方法metodo verticalを採用した。しかして、爾後、来日したヨーロツパ人宣教師は、何れもこのザビエルの布教方針を継承した。所で、この場合、大名や領主を通じてキリスト教への強制的改宗が行なわれたのではなかつたのか?日本準管区長P・ゴメス(Pedro Gomez, S.J. 1535-1600在位 1590-1600)の「神学綱要」第一部・第六十八章は、この疑問に対する解答を与えるものである。
- 慶應義塾大学の論文