線虫C. elegans daf-21/Hsp90異常の体細胞分化への影響
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概要
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Hsp90はHeat shock proteinファミリーの一員であり、その分子シャペロンとしての機能は種を越えて良く保存されている。これまでの研究により、多くのタンパク質がその立体構造保持のために、Hsp90の機能を必要とすることが明らかとなっているが、多細胞生物におけるHsp90の機能喪失が細胞や組織の機能に与える影響という観点からの解析はあまり例を見ない。この度、われわれは線虫C. elegansにおける、Hsp90ホモログであるDAF-21の機能がその遺伝子変異及びRNAiにより低下することにより、生体内において生殖巣の形成を誘導するリーダー細胞の移動方向及び移動そのものに影響を与えること、雌雄同体の産卵口の形成、並びに雄尾部交尾器の形成に異常を示すことを見い出した。
- 福山大学の論文