カタユウレイボヤCiona intestinalisの幼生から幼若体における神経系の変化
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概要
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神経系に特異的に反応するモノクローナル抗体UA301を用いて、カタユウレイボヤC. intestinalisの変態に伴う神経系の変化を観察した。その結果、ほとんどの幼生神経系が変態中に崩壊するにもかかわらず、感覚胞後部のposterior sensory vesicle (PSV)は変態後もそのまま存続し、成体の脳神経節になることが明らかになった。一方で、今まで成体の脳神経節になるといわれてきたいわゆる"神経下垂体"は、むしろ神経腺前方に位置する繊毛を持った漏斗状器官になるものと思われる。神経腺自体の起源は今回は明らかにできなかった。
- 福山大学の論文