ヒラメの混合栄養期仔魚の発育
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ヒラメ仔魚の成長,卵黄と油球の吸収様式,形態発育および初期摂餌量の変化を,鮮化直後から158時間(158HAH)調べた。その結果,栄養転換過程は以下のように分けられた:1)内部栄養期:艀化〜90HAH(全長2.2〜3.6mm),2)混合摂餌期:90〜140HAH(3.6〜4.2mm),3)外部栄養期:140HAH〜(4.2mm〜)。また,50〜60HAH(3.4〜3.5mm)には内部栄養の吸収速度に変曲点が認められ,何らかの生理的な変化が起こることが示唆された。この時期は開口の時期とほぼ一致することから,内部栄養期をさらに前開口期と後開口期に分けた。ヒラメ仔魚の栄養転換過程を,これまでに知られているその他の海産魚種と比較したところ,ヒラメでは摂餌開始時の内部栄養量が少なく,これは初期仔魚の生残には不利な形質と考えられた。一方で,内部栄養の吸収完了時に摂餌量が多いこと,摂餌開始から100%摂餌までの時間が短いこと,および摂餌開始時の全長が大きいことなど,初期摂餌に関しては,円滑な栄養転換をサポートする特徴をもつことも明らかとなった。
- 福山大学の論文
著者
-
石川 健
福山大生命工
-
茂木 正人
Department Of Marine Biotechnology Fukuoka University
-
石川 健
愛知県立大学 情報科学部 情報システム学科
-
伏見 浩
Department Of Marine Biotechnology Fukuoka University
-
伏見 浩
福山大学
-
茂木 正人
福山大学
-
石川 健
福山大学
-
石川 健
藤田保健衛生大学上部消化管外科
関連論文
- 1.2 これからの水産養殖にとっての優先課題 : 経験的から科学的なバイオインダストリーへ(1.5周年記念講演,第5回因島種苗生産技術交流会,関連行事-1)
- 1.1 ヨーロッパにおける海産魚類の種苗生産の現状と将来(1.5周年記念講演,第5回因島種苗生産技術交流会,関連行事-1)
- ドライバの状態を考慮した自動車運転行動モデルに基づく停止行動予測
- 3.5 シオミズツボワムシBrachionus plicantisの増殖フェーズにおける個体群の質の評価(3.みんなでワイワイ話そう-I.種苗生産の技術開発研究のフロンティア(ポスター),第5回因島種苗生産技術交流会,関連行事-1)
- シオミズツボワムシの栄養強化成績に対する一次培養の方法と個体群増殖フェーズの影響(学術報告要旨)
- 5.みんなでワイワイ話そう-II : これからの種苗生産技術開発(パネルディスカッション,第四回因島種苗生産技術交流会,学会講演要旨)
- ヒラメ仔魚における骨格の発達と摂餌機能の変化
- ヒラメの混合栄養期仔魚の発育
- マダイ仔魚の内部栄養から外部栄養への転換
- ヒラメの混合摂餌期仔魚の発育
- 最適収容密度で飼育したヒラメの初期形態形成(水産学会,学会講演要旨)
- 最適収容密度で飼育したヒラメの相対成長(水産学会,学会講演要旨)
- ヒラメ仔魚の飼育条件下における摂餌リズム(水産学会,学会講演要旨)
- シーフードの科学2007「魚と健康」参加記(水産研究のフロントから)
- 飼育条件下におけるブリ仔魚の骨格系の形成過程(水産学会,学会講演要旨)
- PS-091-2 胃癌手術症例の周術期における術前化学療法の栄養状態・術後合併症に対する影響(PS-091 ポスターセッション(91)胃:化学療法-3,第111回日本外科学会定期学術集会)
- VW-2-1-8 食道癌に対するRobotic Esophagectomy : 当科における導入と短期成績(VW2-1 ビデオワークショップ(2)-1 食道鏡視下手術の工夫,第111回日本外科学会定期学術集会)
- Developmental Stage and Morphogenesis of Finfish Larvae, with special reference to Improvement of Larval Health(larvi 2005 (4th fish & shellfish larviculture symposium),Abstracts of Conference)
- ニジマスの成長および免疫能に対する乳酸菌 Enterococcus faecalis, マンナンオリゴ糖およびポリ水酸化酪酸の単独および併用効果
- 食道癌に対する胸腔鏡下縦隔リンパ節郭清と術後咽喉頭機能障害 : 手術支援ロボット使用の意義
- WS-5-6 da Vinci手術における助手の役割(WS-5 ワークショップ(5)Robotic Surgery:外科手術の新たなる可能性)
- VD-016-3 腹腔鏡下胃切除における「神経前面の層」を意識した幽門下リンパ節郭清(VD-016 ビデオセッション(16)胃 鏡視下-3,第112回日本外科学会定期学術集会)
- SF-014-3 左反回神経周囲リンパ節郭清における手術支援ロボット使用の意義(SF-014 サージカルフォーラム(14)食道 鏡視下,第112回日本外科学会定期学術集会)
- VSY-5-3 腹腔鏡下幽門側胃切除後における体腔内吻合術の手技とその短期成績 : 特にBillroth II法について(VSY-5 ビデオシンポジウム(5)胃癌手術における再建法と機能評価,第112回日本外科学会定期学術集会)
- SF-010-5 腹腔鏡胃切除術の教育システム(SF-010 サージカルフォーラム(10)胃 鏡視下-3,第112回日本外科学会定期学術集会)
- SF-009-6 当科におけるロボット支援下胃切除手術の臨床経験(SF-009 サージカルフォーラム(9)胃 鏡視下-2,第112回日本外科学会定期学術集会)
- VWS-2-5 ロボット手術がもたらす腹腔鏡下胃癌リンパ節郭清術の革新(VWS-2 ビデオワークショップ(2)消化管鏡視下手術における新たな工夫と展望,第112回日本外科学会定期学術集会)