代替的手段としてのM&Aとアライアンスにおける理論的検討 : 鉄鋼業界の事例を通じて
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
今日、外部資源を獲得する手段としてM&Aとアライアンスの件数が急増している。この二つの組織形態は、外部資源の獲得という共通の目的を持つにも関わらず、これまでの研究では個々に論じられることが多かった。またDyer,Kale,Singhらが指摘するように、経営者はこれら二つの手段を慎重に比較検討した上でどちらかの手段を選択するというよりは、むしろ買収するかしないか、アライアンスするかしないかを直感的に選択してきたのであり、実務界でも両者の組織形態はほとんど比較検討されてこなかったと言える。近年では、M&Aとアライアンスを比較検討する必要性が次第に論じられるようになってきているが、この問題はさらに議論されるべき重要な論点であると思われる。本稿では、M&Aとアライアンスの選択基準に関する既存研究をレビューし、鉄鋼業界の事例を通じてそれらの選択基準に関する考察を行い、結論へと導いた。
- 一般社団法人国際P2M学会の論文
- 2007-10-10