学生による実ソフトウェア開発における納期遅延要因に関する分析
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概要
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実践的なIT技術者教育の試行として,企業から実案件の一部を受け,本学科2年生7名でチームを編成してソフトウェアを開発した.三ヶ月半の工期に対して約一ヶ月の納期遅延を発生したものの,新たな試みとして委託元企業の評価は高く,慣れない開発作業に苦労した参加学生からも肯定的な意見が得られた.本プロジェクトを分析した結果,納期遅延の主な要因は,プロジェクト初期における不十分な習熟期間やタスクの割り当て誤りであることがわかった.本プロジェクトで得られた知見より,これらの要因は回避可能であり,学生による実ソフトウェア開発は十分に可能であることがわかった.本報告では,本プロジェクトの実績工数やソースプログラムをもとに納期遅延の発生要因を量的および質的に分析した結果を報告する.
- 2009-08-15