圧縮率改善のための算術ブロック符号化用誤差拡散法(画像)
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概要
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本論文は,従来難しいといわれていた誤差拡散画像の圧縮に関し,既に提案した誤差拡散画像の算術ブロック符号化を前提とし,圧縮率を更に改善するための新たな2×2画素ブロックごとの誤差拡散法を提案する.提案する誤差拡散法は,2×2画素ブロックのパターンの出現頻度が更に偏るように,2値出力を強制する誤差拡散法,2×2画素ブロック内のジグザグ走査,及び2×2画素ブロックパターンの変換の三つの提案方式で構成される.この提案する誤差拡散法を代表的な4枚の試験画像に適用し,低い画質劣化(MAEで評価)で平均圧縮率を0.02[bit/pel]改善できること,2値化のしきい値の許容値(tolerance)が32の場合は肉眼による画質劣化なしで平均圧縮率を約0.1[bit/pel]改善できること,及び許容値が64の場合は通常の用途では使用できる画像品質で平均圧縮率を約0.2[bit/pel]改善できることを確認した.したがって,本提案方法は従来難しいといわれていた誤差拡散画像の圧縮に関し,既に提案した誤差拡散画像の算術ブロック符号化方式を前提とした圧縮率を改善できる新たな誤差拡散法であるといえる.
- 2009-01-01
著者
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