マスキングと規格化処理を用いた手領域画像の特徴解析及び手指形状認識(画像認識,コンピュータビジョン)
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概要
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本論文では,人の直観性を伴った新たなユーザインタフェースとして,グローブやマーカ等の特殊な装置を必要としない簡単なハードウェア構成で手指形状を認識する手法を提案する.提案する認識手法は,手領域抽出部と手指形状認識部から構成される.手領域抽出部では,撮影する背景の制限を削減するために,背景がグレースケールの場合とカラーの場合の2パターンに分け,それぞれに対応したアルゴリズムにより手領域を抽出する.手指形状認識部では,抽出した手領域の画像を詳細に解析することにより,10種類の手指形状を認識する.入力する手の角度や腕の領域を制限せず,更に指同士が接している場合においても認識が可能になるようなアルゴリズムを提案する.提案手法により,背景がグレースケールの場合は10種類の手指形状を95.8%の精度で,背景がカラーの場合は同じく10種類の手指形状を93.3%の精度で認識している.また,これらの処理に要する時間は汎用コンピュータで数十msであり,極めて短い時間であることを確認している.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-06-01
著者
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市毛 弘一
横浜国立大学大学院工学研究院
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市毛 弘一
横浜国立大学大学院工学府 工学研究院
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石井 六哉
横浜国立大学工学研究院知的構造の創生部門
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石井 六哉
横浜国立大学大学校学部
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石井 六哉
横浜国立大学大学院工学府 工学研究院
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三留 綾
横浜国立大学大学院工学府・工学研究院
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