高階導関数に着目した段階的なDCT係数予測と画像圧縮への応用(画像)
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概要
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我々は,ブロック単位のDCTに基づくディジタル信号の圧縮に着目し,交流成分予測による1)情報削減,2)ブロックひずみの軽減,の2点を目的とした研究を行っている.我々のアプローチでは,高周波成分に対する予測精度を改善するため,交流成分を帯域の異なる複数のグループに分類し,それぞれのグループに対して異なる予測関数を適用することを考えている.本論文では,低周波成分の予測関数として二次多項式を,高周波成分の予測関数として入力信号に対する高所の導関数を境界条件とする高次の多項式関数を用いる新たな方法を提案する.また,本論文で提案する方法をJPEG標準方式に応用したところ,テスト画像の種類及び圧縮レートに依存することなく,従来方法に比べて圧縮画像のPSNR値及びMSSIM値が高くなることが確認できた.更に,MSDS値を用いた圧縮画像に含まれるブロックひずみの定量的評価により,本論文での提案方法がブロックひずみの軽減にも有効であることが確認できた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2008-08-01
著者
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