D16 A Study for Developing Universal-Design Road Signal
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概要
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100mの距離で信号灯の色の識別が可能であることが、国際照明委員会(CIE)の求める基準である。このため黄のLED輝度を他の1.5(日本)〜2.5(CIE)倍にして区別することが世界的に行われている。しかし赤が最も重要であるという一般認識と食い違うため本研究では色覚異常者が識別可能となる×を赤色灯に施して黄と赤の区別をつけさせ、健常者にはその仕掛けたる×が見分けられない(見える必要がない)赤色信号灯を開発した。現実の交差点で設置されているLED信号機と同じ形状および性能を有するものを製作し、色覚異常者と健常者で×を視認できる距離を実験により検討した。その結果、色覚異常者は健常者よりもある一定の色度の差に敏感であることが判明し、視認距離の比率は1.5〜2.0倍であった。 CIEは本方式を世界基準のひとつとすることを決定した。
- 2009-06-20