セラミックスのパッケージング技術を用いたボール接点式傾斜センサの研究(ナノセンサ技術,<特集>次世代ナノテクノロジー論文)
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概要
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近年,ユビキタス機器に関する技術は飛躍的な進歩を遂げている.そしてこの進歩は新たなる産業革命となるとさえいわれている.しかし,多くのユビキタス機器は,電源を小型化する障壁に阻まれ本来の目標に至ることができていない.この対策のため電池の高エネルギー密度化のみならず電子回路の低消費電力化の両面から研究/開発が行われている.本論文はユビキタス機器の待機電力を削除するためのセンサに関して述べたものである.この傾斜センサの内部には金属の球と四つの固定電極をもっており.センサが傾くとこの金属の球が転がり,金属球が二つの固定電極に接する.傾斜センサの動作原理はこの金属球を介した固定電極の短絡により傾きを検出する単純なものである.したがって,傾斜センサは原理的に消費電力を必要としない利点をもつ.
- 2007-01-01