直交偏波共用パッチアンテナにおける交差偏波低減法(アンテナ設計・電磁界解析,<特集>無線応用システムの進展と多様化を支えるアンテナ・伝搬の設計・解析・測定技術論文)

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概要

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本論文では,直交偏波共用パッチアンテナの基板誘電率を最適化することにより,チルト面における交差偏波を低減する方法を提案する.また,同時に,交差偏波レベルの限界値を明らかにする.まず,パッチアンテナのキャビティモデルから,チルト面における交差偏波の誘電率特性を求める.これより,誘電率に対する交差偏波の増減方向は,水平偏波励振時と垂直偏波励振時で逆になることが分かる.したがって,水平偏波励振時と垂直偏波励振時で交差偏波レベルが同一となる誘電率にすると,水平偏波と垂直偏波ともに交差偏波を低減するという条件において,最も低い交差偏波レベルを得ることができる.次に,パッチアンテナに無給電素子を装荷した場合を検討し,本方法が有効であることをFDTD法と実験により示す.また,パッチを水平面に垂直に設置した場合,水平面から15度程度までのチルト面では最適な誘電率はほとんど変化しないことを示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
2006-09-01

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