リアルタイム静止軌道推定の実用化試験(衛星・搭載機器,<特集>安心・安全な社会を支える衛星通信とその応用技術論文)
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概要
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静止を保つために電気推進力を1日に複数回発生している衛星を対象に,リアルタイムな軌道推定を試みた結果,実用可能との判断を得た.2箇所の地球局で測距データを1時間ごとに取得し,カルマンフィルタ処理によって衛星の位置を表す緯度・経度を推定する.フィルタは推力発生の予定表を参照しながら,連続的な推力を区間ごとにインパルス近似して軌道伝搬に反映させる.処理開始から半日でフィルタは収束し,その後は残差が数メートルに収まって安定を保つ.緯度・経度の推定値を光学観測と比較したところ,1子分の数度まで一致した.推力の発生を軌道伝搬に反映しないフィルタによれば,推力発生のたびに100メートル台の残差を過渡的に生じるが,その過渡的残差は推力発生の監視に利用できる.
- 2008-12-01
著者
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