制度設計・経済性の観点からのコグニティブ無線(<特集>ユビキタス社会に向けたコグニティブ無線技術論文)
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概要
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コグニティブ無線は自律的に,広帯域の中から空き周波数を認知して,その周波数に合わせて送信を行うことから,免許制度によらず分権的な電波利用を行えるシステムとして評価されている.しかし,電波監理政策上,免許人に有害な干渉を与える危険性があることから,免許制度と並存する形でコグニティブ無線の導入が積極的に展開されることは短期的に期待できない.また,広帯域への対応の結果,機器の製造費用が上がることも想定される.とはいえ,他の無線通信サービスや無線通信技術の変化に伴い,共用型の電波利用が増える傾向にあることから,中長期的にはコグニティブ無線が導入されやすい制度的,経済的環境が整えられると考えられる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2008-11-01