マンガビジネスにおける分析視角の検討
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概要
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本稿の目的は,ビジネスシステムに関する先行研究の整理にもとづき,マンガビジネスの分析視角を検討することである。 先行研究の整理は,(1)ビジネスシステムを構成する主要な概念(評価基準と設計原理)の抽出,(2)分析レベル(企業/産業/地域(産業))と業種(製造業/非製造業)によるビジネスシステムの事例研究の分類,(3)ビジネス・アーキテクチャという視点の概観である。 次に,筆者がこれまでに行ったマンガビジネス研究の概要を提示している。その上で,(1)から(3)で得られた概念をもとに,マンガビジネスの分析視角を検討した。 その結果明らかになった,今後の分析に必要な視角は次の4つである。第1は,マンガのビジネスシステムの評価である。これまでに行った研究では,ビジネスシステムの価値創造については分析したが,ビジネスシステムそのものの評価は行っていない。第2は,設計原理にもとづくマンガのビジネスシステムの再検討である。第3は,(2)より,資源と制度の両側面からの分析である。第4は,(3)より,システムの「切り分け方」と「つなぎ方」という視点による,マンガビジネスの事業間関係の分析である
- 2009-12-10
著者
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