ヒト健常人におけるコエンザイムQ1O高用量摂取の安全性
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概要
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コエンザイムQ10(CoQ10)を一日あたり900mgの高用量摂取した場合の安全性を、健常人による無作為二重盲検プラセボ試験により評価した。CoQ10またはプラセボ150mgを含むハードカプセルを毎食後1回2カプセル、1日あたり900mgをそれぞれ20人の健常者に4週間投与した。身体所見・血清学的・血液生化学的分析および尿分析において、数種の項目でCoQ10及びプラセボ摂取前後で有意な変化が観察されたが、変化は正常範囲内であり、臨床上有意でないものと考えられた。投与期間中、CoQ10摂取群で軟便/下痢(2例)、便秘(1例)、風邪(2例)、めまい(1例)、頭痛(1例)、肩こり(1例)及び腹痛(1例)が報告された。一方、プラセボ群では、下痢(1例)、頭痛(1例)、悪心(1例)及び風邪(2例)が報告された。これらは一時的かつ軽微であり、少数にのみ見られた。また、医師の診察で異常が認められなかった。上記結果より、本研究の条件下では、CoQ10は健常成人に対し900mg/dayで忍容性が確認され、安全な食品素材であると結論された。
- 2007-08-31
著者
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竹原 功
株式会社 新薬開発研究所
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吉川 和俊
三菱ガス化学
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吉川 和俊
三菱ガス化学株式会社生物化学部
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宮腰 崇
株式会社新薬開発開発研究所
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竹原 功
株式会社新薬開発開発研究所
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宮脇 寛海
宮脇整形外科医院
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