女性の神社祭祀 : 伊予国・大山神社の事例から
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概要
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本稿は、女性と神社祭祀の関わりを、愛媛県大山祇神社の事例を通して考察したものである。日本社会では、一般に女性に対する汚穢思想が高まるなかで、女性を祭祀の中枢から遠ざけてきた。ところが、大山祇神社をはじめとする幾つかの神社では、近代に至るまで女性司祭者を必要不可欠な存在として祭事の中枢に位置づけてきた。加えて大山邸神社の場合には、女性司祭の伝統と祭神が女神であることが関連するというのである。一般に、神社に附属した神女たちが、神楽舞や神饌運搬を主とし、女神が女性を嫌う伝承が普遍化してきたなかで、大山邸神社における女性祭祀の民俗は注目すべきものの一つであった。
- 松山東雲女子大学・松山東雲短期大学の論文
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