特許流通アドバイザーに求められる「マインド及び行動のスキル」に関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
特許等の流通促進による新産業創出へ向けた動きが活発化している。ここで重要な役割を担うのが特許流通アドバイザーである。特許流通アドバイザーに要求される業務は多岐にわたるとともに,コミュニケーション力,リーダーシップ,仕事のスピード性,支援力など,知識,経験を超えた領域の能力を兼ね備えていることが求められる。本研究では,これら知識,経験を超えた保有能力を「マインド及び行動のスキル」と総称し,コンピテンシーディクショナリーを活用して,特許流通アドバイザーの業務内容から必要とされるコンピテンシーを抽出し,特許流通アドバイザーへのアンケート調査結果に施した主成分分析の結果を基に,必要とされる「マインド及び行動のスキル」を明らかにしていく。さらに,高業績者の特許流通アドバイザーに行ったインタビュー結果から,求められる「マインド及び行動のスキル」のモデルを作成する。当該モデルは,特許流通アドバイザーに要求される人材像を浮き彫りにするとともに,特許流通アドバイザーに対して保有する「マインド及び行動のスキル」の評価を可能にするものであり,現場で活躍している特許流通アドバイザーの研修・再教育の指針として役立つとともに,特許流通アドバイザーの雇用時の採用評価尺度として利用することをも可能とし,今後の更なる特許等技術移転の一層の活性化を図ることに寄与するものである。
- 2009-08-10
著者
-
田中 義敏
東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科
-
野間口 一由
ダイキン工業株式会社・コンプライアンス・知財センター知的財産グループ
-
田中 義敏
東京工業大学イノベーションマネジメント研究科
関連論文
- 特許流通アドバイザーに求められる「マインド及び行動のスキル」に関する研究
- 定量的指標による特許の技術的範囲の変動リスク予測スキームの提案
- 中国内陸部のソフトウェア企業の発展に必要な経営者の意識について : − 北京,大連の因子分析との比較研究 −