インターンシップ教育の無限の可能性と課題 : 事前教育の効果に関する一考察(I 論文・研究の部)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
昔から「学問の」と言われる大学の中にあって、大学で学ぶ専門的な知識や技能を生かし、試す場としても、またそれらに関わらず広く職業体験を社会人になる前に積んでみる機会という意味においても、そして学生が自らのキャリア形成をする"足がかり"の場としても、「インターンシップ教育」は無限と言える可能性を孕んでいる。大学が、このインターンシップを制度として持ち、大学として正式に学生を企業・団体等に派遣するには、どうしても何らかの事前教育が必要になるが、この事前教育は、「必要だから行わなくてはならない」が、それに時間をかけじっくり取り組むことにより、逆にそこにキャリア教育あるいは教養教育につながる可能性が生まれてくる。本稿は、その具体的な内容を、実践を踏まえて紹介するレポートである。またこのインターンシップに関する業務の中で、多くの関係者から「大変だ」と言われる実習先の確保、そのための開拓業務の実際を報告している。その業務そのものが、担当者にとってもちろん一定の"苦労"を伴うものであっても、実は担当者の視野と見聞、学生のキャリア支援につながる材料集めになることを、これも実践的にレポートしている。
- 2009-07-30