磁気記録 : 直近40年の進歩と将来(磁気記録・情報ストレージ,<特集>エレクトロニクスソサイエティ和文論文誌500号記念論文)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
磁気記録は1898年のPoulsenの発明から始まる.1940年ごろに独日米で前後して交流バイアス法が発明されて磁気テープを使う録音機が生まれて,本格的な実用期に入る.1956年ごろのほぼ同時期にVTRとHDDが生まれ,更に音声や映像がディジタル化され,1990年代からHDDの記録密度が飛躍的に向上した.あらゆる情報をストレージできる磁気記録の役割は情報爆発時代になってますます不可欠なものになっている.本論文では,1世紀以上に及ぶ磁気記録の歴史で,直近40年の進展の経緯を振り返る.中でも,およそ35年前に日本で垂直磁気記録方式が提案され,実用に至った経緯について,実際にそれに携わった筆者の視点から述べ,今後の展望についても述べる.
- 2009-08-01