テストケース生成における同値分割法の数式処理システムによる自動化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ソフトウェアのテストケース生成を数式処理システムMathematicaによって試みる.本論文では,ソフトウェアのMathematicaによる仕様記述からのブラックボックス法でのテストケース生成を扱う.テストケース生成手続きをMathematicaで実現した2つの例を示す.最初の手続きは同値分割法に基づくものである.定理証明の一種によってテストケースが存在しない場合を示せるという,Mathematicaを用いる一つの利点を示す.2つ目の手続きは,同値分割法に加え,限界値分析も用いたものである.限界値分析のMathematicaでの実現のために,その形式化を行った.2つ目の手続きにより,最初の手続きで生成されなかったテストケースの一部を補うことができる.Mathematicaを用いる最大の理由は,テストケース生成に必須な方程式・不等式の求解ができるからである.また,Mathematicaは関数型プログラミング言語であり,リスト処理のためのMap関数を持つ.これによりテストケース生成手続きが簡潔に記述できることも特徴である.
- 2009-07-30