膀胱腫瘍と線溶系
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概要
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悪性腫瘍の発育進展に線溶系が重要な役割りをはたすことがいわれている。著者は膀胱腫瘍患者を中心に血液フィブリノーゲン,血液線溶系,組織線溶系を測定し,血液フィブリノーゲンの増量,血液線溶能の低下,腫瘍組織線溶能の低下を認め,さらに呑龍ラットの膀胱内に腫瘍腹水を移植することにより移植膀胱腫瘍を作成し,これの発育と線溶能の関係について検討を加えたところ,線溶能低下が腫瘤の発育に促進的な役割りをはたしていることがうかがわれた。
- 千葉大学の論文