頸動脈洞血圧受容性神経発射の機能的分類(神経生理,<特集>脳と神経の研究VII)
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概要
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ネコ60匹についてChloralose-Urethaneの腹腔内麻酔下で,頸動脈洞血圧受容性神経の機能的単一神経発射を記録し,非拍動圧,人工拍動圧および頸動脈洞壁の強制振動にたいする反応を検討した。(1)頸動脈洞血圧受容性神経発射は適刺激にたいする反応から,少なくとも3種類に分類することができる。すなわち,洞内圧を非拍動流で変化させたさいの発射の変化から区別し,最大発射頻度の低い線維をI型(17.0±4.1imp/sec),極めて高い線維をIII型(86.5±9.0imp/sec),そして,それらの中間をII型(35.7±5.4imp/sec)とした。(2)非拍動圧および人工拍動圧にたいする反応より,I型とIII型ではphasic responseに差がないがStatic responseに差が認められた。(3)頸動脈洞壁の強制振動による反応からすると,低頻度の振動にたいし,IIおよびIII型はI型より鋭敏に反応する。この強制振動による相違は,受容器を囲む洞壁の構造などの差の関与を示唆している。
- 千葉大学の論文
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