熱電効果による体表循環の測定 : VII. 情動の精神生理学的研究(3)(中枢と末梢の循環,<特集>脳と神経の研究VII)
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概要
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熱電効果を利用した手掌皮膚血流の測定を情動の指標として,臨床的立場より,神経症者,精神分裂病者(寛解状態の患者,欠陥状態の患者)を対象にして,精神生理学的検討を行なった。1.情動負荷刺激による皮膚血流の反応量に男女の性別の差が見られた。2.正常群,神経症群,寛解状態群,欠陥状態群の順に皮膚血流の反応量は減少した。3.神経症者では,症状が軽快するに従って皮膚血流の反応量は増加した。4.分裂病者の症状悪化時と軽快時を比較すると,7例中6例が軽快時に皮膚血流の反応量が増加した。5.陳旧性分裂病者はPlaceboにより,皮膚血流の反応量は減少し,Chlorpromazine投与により反応量は増加した。
- 千葉大学の論文
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