し尿・牛ふん尿・混合処理に関する研究
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概要
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全国各市町村に設置運営されているし尿処理場における混合処理法を考え,その基礎的研究として,混合処理が,し尿消化あるいは処理の阻害を惹起せしめないか否かについて実験を行なった。次に述べる特徴を有する結果が得られた。1・し尿,牛ふん尿および混合試料に,嫌気性および好気性処理を行なった結果,混合処理において,単独処理にはみられない活性度の高い変化がみられ,特に混合初期にその変化が強く現れた。2.牛ふん溶液濾液および尿のそれぞれをし尿と混合し,経時的変化を追求した結果,ふんおよび尿のいずれにも,活性化を与える物質が存在する。3.透析実験の結果,それは透析成分中に存在する。4.活性化を与える物質は,加熱により非動化される。5.イオン交換樹脂IR-120,IRA400に吸着される。以上の結果,混合処理によるし尿の消化阻害はなく,むしろ処理時間の短縮をはかることができ,既存の処理施設の利用が可能であり,環境浄化の一助となり得ることが認められた。
- 千葉大学の論文
著者
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