Phosphosalicylic acidの非酵素的水解について
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概要
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Phosphosalicyl酸(PS)はsalicyl酸の燐酸エステルであるが,これが水溶液中にて非酵素的に燐酸とsalicyl酸とに氷解される速度がpH 5.6で甚だ大であり,溶液のpHがこれよりもアルカリ性また酸性になるにつれて氷解度は次第に小となり,強アルカリ性また強酸性では氷解をうけないと云う興味ある現象が間中により発見された。そののち間中新井はphosphosalicyl酸の誘導体の被氷解性に関する実験成績を報告したが,最近Chanley,Gindler,Sobotkaは上述の成績を確認し,それら化合物の自然氷解の機構に関し論している。著者はこの燐酸エステル氷解の特殊なpH依存性は燐酸酵素作用機構に関し何等かの示唆を与えないかとの興味から再びこの問題をとり上げ,この特殊な氷解機構について検討した。本論文にその実験成績について報告する。
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