出版メディアにおけるユニバーサル・デザインの現状(<特集>情報バリアフリーとしてのユニバーサル・サービス)
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概要
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日本の出版界においては,読者層に障害者を包摂するような視点がみられない。昨今の厳しい出版状況では,障害者向けの出版物に目を向けていくことは難しいのかもしれない。アメリカの場合はリハビリテーション法504条により,障害を持つ人に対する差別の禁止がうたわれている。電子書籍や録音図書などを墨字資料と同じように販売することで,障害による差別をなくして,出版の枠を広げる機会としている。最近の日本においても,バリアフリー出版などの動きが少し見られるようになってきた。本稿では,日本の出版物におけるユニバーサル・デザインへの取り組みを検討していく。
- 2009-08-01